出生前診断のメリットとデメリットをきちんと知っておこう

出生前診断のメリットとデメリットをきちんと知っておこう

■出生前診断とは
出生前診断は、赤ちゃんがお腹の中にいるうちに特定の病気や障害を持っていないかを調べることのできる検査です。

 

高齢出産であったり、自身や親戚に遺伝的な病気を持つ人がいる場合、赤ちゃんが何かしらの病気や障害を持って生まれてくる可能性が高くなります。また、妊娠中に大きな病気にかかってしまったり、妊娠に気づかずに薬を服用してしまったりして赤ちゃんの健康に不安を持つ人も多いでしょう。出生前診断は、このように赤ちゃんの健康に何かしらの不安や懸念を持つ方が多く受診しています。

 

出生前診断の方法は大きく3種類あります。

 

羊水検査は従来からある診断方法の一つで、母親のお腹に針を指し、羊水を採取することで行う診断です。ダウン症や13番・18番の染色体異常を100%検知することのできる精度の高い検査方法ですが、0.3%程度の割合で流産の危険性のある方法でもあります。検査可能時期は妊娠15週〜18週までの間です。

 

スポンサードリンク

 

 

母体血清マーカー検査も従来からある方法で、母親の血液を採取することで行います。流産の危険はなく費用も安いというメリットがある反面、わかるのは異常がある確率のみと精度はそれほど高くありません。母体血清マーカー検査で高い確率を検出した場合、より精度の高い検査を行うというのが一般的です。検査可能時期は15週〜21週です。

 

最後の新型出生前診断は新しくできた検査方法であり、母体血清マーカー検査と同様に母親の血液を採取して行います。流産の危険がなく、ダウン症を99%、13番・18番の染色体異常も判定できると精度も高い反面、費用が約21万円と高額です。検査時期は10週〜22週の間です。

 

出生前診断のメリットとデメリットとはなんでしょうか。
それぞれをご紹介します。

 

メリットとして挙げられるもの

・お腹の中の胎児の性別が分かる
・逆子かどうか等もエコーで分かる
・治療可能な先天性異常を早期に発見でき、治療が出来る
・胎児が障害を持っていることが分かった場合、産む決心がついた場合は事前に準備が出来る

 

出生前診断にはメリットもありますが反対にデメリットもあり、受けることに対しては今でも賛否両論あります。まずは出生前診断のメリットについてご説明しましょう。

 

・安心感を得ることができる
高齢出産、遺伝的な病気を持っている、妊娠中に服薬してしまったなど赤ちゃんの健康に何かしらの不安があると、約1年間という長い妊娠生活をずっと不安を抱えたまま過ごさなくてはならなくなってしまいます。ただでさえ精神的に不安定になりやすい妊娠中にこのような不安を抱えていては、心ではなく身体の健康まで損ない、それこそ胎児に悪影響を与えてしまいかねません。

 

出生前診断を受け、異常のある可能性が低いという結果を得ることができれば、そういった不安からも解放され残りの妊娠生活を安らかに過ごすことができるようになります。

 

・心の準備をすることができる
出産直後は、母親は肉体的な疲労はもちろんのこと、慣れない赤ちゃんのお世話で精神的にも大きなストレスを抱えがちです。そんな状況でさらに赤ちゃんに障害があることが分かれば、心身にかかる負担はより大きなものとなるでしょう。

 

また、妊娠中から母性が芽生える母親と違い、父親は子供と関わる中で徐々に父性を獲得していくものです。しかし、生まれてきた子に障害があるとわかるとそれを受け入れるのに時間がかかり、父親としての役割を受け入れることができないという方も多いのです。

 

事前に障害があることを認識することで、こういった心の負担に対する受け入れ準備ができるというメリットがあります。

 

スポンサードリンク

 

 

・各種情報収集や手続きを済ませておくことができる
先天性の異常の中には、治療によって根治できるものや、一生涯付き合っていく必要のあるものもあります。どちらにしても、治療方法や通院先の病院などを調べる必要がありますし、そのための費用も準備しておく必要があります。何かしらの補助が受けられる場合もあるため、それらについても事前に調査しておく必要があります。

 

出産直後は健康な赤ちゃんであっても、母親は育児にかかりきりでそういった情報収集をすることは難しいですし、仕事のある父親にはより難しいことでしょう。その上、赤ちゃんが障害を持って生まれてきてしまったショックですぐに積極的な行動に移ることが難しいケースがほとんどでしょう。しかし、事前に障害があることを知ることができれば、ゆっくりと時間をかけて情報収集や各種手続きを済ませておくことができるのです。

 

デメリットとして挙げられるもの

・検査を受けることで余計な心配がかかることがある
・純粋に検査するだけで流産してしまう可能性がある
・胎児が障害を持っていることが分かった場合、育てる自信がなく、中絶してしまう可能性がある

 

・中絶を助長する
出生前診断で何かしらの異常があることが分かった場合、人工妊娠中絶という道を選ぶ方も少なくありません。無責任に他人がそれを批判することはできませんが、一つの生命を左右するものだということをよく認識しておく必要があります。

 

・夫婦間での意見の擦れ違い
出生前診断を受ける前に、異常が出た場合のことについて夫婦間で話し合いがもたれることでしょう。診断前にはお互いが合意した方針であっても、いざ異常という結果が出たらそこで意見の擦れ違いが出ることもあるでしょう。

 

また、夫婦間では合意のとれた方針であっても、それぞれの家族や周囲の人々の意見が異なり、謂れのない批判を受けてしまうこともあるでしょう。出生前診断を受けるには、どのような結果が出て、誰から何を言われようとも後悔しないという覚悟を持つ必要があるのです。

 

メリットとデメリットとしては、以上のことが挙げられます。

 

実際に出生前診断は数多くの議論があります。
・人工中絶の件数が増えるのでは?
・中絶を選んだ場合、両親の精神的ダメージは計り知れないのでは?
・子供の命を両親が決めていいのか?
・障害を持った子供を育てる自信がないことが攻められるべきことなのか?

 

出生前診断で性別だけがわかると昔の時代の方が余計な心配がなかったかもしれません。
しかし出生前診断にはメリットが多いことも事実なのです。

 

いずれにしても、出生前診断を受けるには、メリットとデメリットを良く理解することが大切です。

 

スポンサードリンク


基本 命の尊さと問題点 何が分かるのか? 検査方法 医療・カウンセリング 中絶のリスク 体験記